基本的には畑で保存する事はできないと言われている春大根。
その理由は大根のトウ立ちにあります。
冬に種をまき、ある一定の低温に晒された大根は春になり気温が暖かくなる事で一気にトウ立ちが進んでいきます。
トウ立ちが進むと、大根にスが入り味も食感も悪くなってしまう大根ですが、実は一定の条件下の元では畑で保存する事ができます。
そこで今回は春大根を畑で保存する方法をご紹介します!
春大根でも保存できるもの、できないものがありますのでそちらも詳しく説明させて頂きますので、是非最後までご覧ください。
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畑で行う春大根の保存方法
春大根を畑でそのまま保存するには、春大根のトウ立ちを防ぐ必要があります。
春大根をトウ立ちさせないためにも、生長点となる大根の葉の部分をバッサリとカットしていきます。
大根の葉の部分をそのままにしておくと、トウ立ちが進みやがて大根にスが入ってしまいます。
生長点となる葉の部分を切り落とす事でトウ立ちができなくなりますので、思い切って葉の部分をバッサリと切り落としてしまいましょう。
トウ立ちを防ぐために切り落とした生長点(葉の部分)は、そのまま土の中に植えていきます。
そうする事で生長点はトウ立ちをはじめ、やがてそこに種ができます。
種を収穫すればまた次に植える大根の元となりますので、大切に生長点も育てていきましょう。
大根がトウ立ちを行う条件として、種をまいてから一定期間低温に晒される必要があります。
低温とは約12度以下と言われており、冬に種をまいた大根はこの条件に当てはまってしまいますよね。
そのため、春大根を畑で保存するには春に種をまいた春まき大根で行う必要があります!
冬大根は、霜が降りる前に一旦収穫し葉の部分を切り落としたのち土の中に入れる事で冬の間中長期保存を行う事ができます。
畑で行う春大根の保存方法はどれくらい持つ?
元々寒さに強く、暑さには弱い大根ですがトウ立ちを防ぐことで1か月程度は畑で保存する事が可能です。
夏の気温になってくると今度は暑さでダメになってしまう事となるので、畑で保存できなくなったものは自宅の冷蔵庫で冷蔵保存や冷凍保存などを行ってください。
畑で行う春大根の保存方法で注意すること
畑で大根を保存する為の最大のポイントは春大根をトウ立ちさせない・スを入れさせない事にあります。
きわめて短い期間に種をまいた春大根、もしくは品種改良により暑さに強くスが入りにくい品種でしか畑で保存する事はできませんので注意が必要です。
一般的に冬に旬を迎える大根ですが、冬大根以外は畑での長期保存には向いていないと言われています。
理由としては、大根は95%が水分でできており基本的には暑さに弱い食材だから。
夏になると土の温度もあがり、そのまま畑に植えていると大根が腐敗する原因ともなります。
簡単に安全に春大根の保存を行う場合は、冷蔵保存や冷凍保存が最も適しているとも言われているので、もしも畑での保存が難しいと感じたら一旦収穫し、保存方法を変更してみても良いかもしれませんね。
まとめ
今回は春大根を畑で保存するための方法をご紹介させて頂きました。
元々冬大根は土の中に保存する事で長期保存が可能となっていますが、春大根や夏大根は畑で保存するには向いていないと言われています。
春大根を畑で保存するには、冬が終わった頃に種を植えた春大根のみ。
冬の間に育った冬大根は暖かくなるとトウ立ちが始まってしまうので春以降は畑で保存する事は難しくなっています。
現在は大根の品種改良も進み、暑さに強く・ス入りが遅い品種なども出回っていますので、住んでいる地域の気候などに併せて畑での保存を試してみてください。
また基本的には春大根の保存は冷蔵や冷凍での保存が推奨されているため、初めての畑での保存に挑戦してみたいけど上手く出来るか不安…という方は一部冷蔵や冷凍保存を行い、実際に畑で保存した場合の違いなども実感してみるのもいいかもしれませんね!
シーズンに限らず一年中食卓を彩ってくれる大根。
是非美味しく長持ちさせて賢く使い切っていってください。