冬を代表する野菜である大根。
基本的には暑さには弱く、夏大根といえど畑で保存する事は向かないと言われている大根ですが、実は夏大根でも畑で保存できる方法があります。
そこで今回は、夏大根を畑で保存する方法をご紹介します!
また夏大根を保存するに当たって注意することなども併せてご紹介しますので、是非最後までご覧ください。
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畑で行う夏大根の保存方法
大根にスが入るのを防ぐため、夏大根の葉の部分を全て切り落とします。
この葉の部分を生長点と呼び、葉の部分を切り落とす事で大根のトウ立ちを妨げスが入るのを防ぐことができます。
可食部分である根の部分はそのまま畑に埋めておき、葉の部分だけ春頃には切り取ってしまいましょう。
カットした生長点(葉の部分)は土に戻すとやがてトウ立ちを始め、種ができます。
この種をもう一度埋める事で次の大根を育てる事ができるようにもなります。
大根は畑で冬を越えると暖かくなってきた頃にトウ立ちが始まり、そのままの状態だとやがてスが入り、食用としては食べられなくなっていきます。
そのため、畑に埋まっている状態で葉の根元から切り落とす事でスが入るのを防ぎ、そのまま畑の中で保存しておくことが可能です。
ただし、真夏の暑い時期などはやはり畑で保存するのは難しいので、その場合は収穫し冷蔵庫や冷凍庫、また干して切り干し大根などにすると長持ちさせる事ができます。
畑で行う夏大根の保存方法はどれくらい持つ?
生長点を切り落とし、スが入る事を防いだ大根はそのまま1か月程度畑で保存する事ができます。
ただし、大根は約95%が水分とも言われており本来は暑さに弱い野菜です。
そのため真夏を越す事は通常の夏大根では難しいです。
暑さに強い品種「夏相撲」「夏きざし」などの夏大根であればスが入りにくいため、夏から12月頃まで畑で保存しながら、必要な分だけ収穫する事ができると言われています。
夏相撲は暑さや病気にとても強く、育てやすい総太り大根でスが入りにくい品種と言われています。
また同じく夏大根の一種で春頃種をまき、夏に収穫を迎える品種「夏きざし」もトウ立ちが遅く、暑さにとても強い品種となっています。
こうした夏の収穫に適した品種を選ぶのも、夏に畑で大根を保存する際には大切な事となっています。
畑で行う夏大根の保存方法で注意すること
大根は寒い冬を畑で過ごし、春になるとトウ立ちを行います。
トウ立ちが進んでいくと、やがて大根にスが入る事になり美味しく食べる事ができなくなっていくので、スが入るのを防ぐため、夏大根を畑で保存するためには葉の部分は切り落とす事が重要となってきます。
葉の部分を切り落としてもしばらくの間は水分や養分を吸い上げる事ができます。
また通常の大根を畑で保存する事はとても難しく、無理に畑で保存を行う事は却って大根をダメにしてしまう可能性が高いです。
その場合は、冷蔵庫や冷凍庫などを使えば数週間から一か月程度保存する事が可能となっていますので、夏大根を大量に収穫した場合は、そちらも検討して自身のライフスタイルにあった保存方法を行ってみてくださいね。
まとめ
今回は夏大根を畑で保存する方法をご紹介させて頂きました。
通常の冬大根や春大根をそのまま夏を越えるまで畑で保存するのは大変難しい場合が多いですが、春になったら大根のトウ立ちやスが入る事を防ぐために大根の葉の部分を切り落としておくことで、夏大根を畑で1か月程度保存する事が可能となっています。
また暑さに強く、スが入りにくい品種と言われている「夏相撲」や「夏きざし」など品種によっても保存できる時期や期間などが異なってきます。
夏大根を畑で保存するには、スが入らない事がポイントとなりますが本来の大根は暑さに弱い野菜のため、どうしても長期保存を確実に行いたい場合は冷蔵保存や冷凍保存も行うとより確実に保存ができると思います。
今では一年中手に入れる事が可能で、様々なレシピのレパートリーが豊富な大根。
無駄にせず使い切って行きたいですよね!
今回ご紹介した畑の保存方法や、冷蔵・冷凍・常温で保存する場合でも葉の部分を切り落とす事がとても大根の鮮度を保つうえで重要なポイントとなってきますので、是非その他の記事も参考にされてみてください。