冬の間、土の中に埋める事で春先まで保存する事ができる大根。
家庭菜園で大量に大根が育った場合や、沢山大根を手に入れた時などこの方法を使う事で、これまで以上に長期保存を行う事が可能となっていますが、やり方が分からない…という方も多いですよね。
そこで今回は、農家の方が実際に行っている、大根を土の中で保存する方法を徹底解説!
保存方法から保存期間、また土の中で保存を行う際の注意点などを詳しくご紹介していきたいと思います。
大根保存方法の一覧PDFを無料ダウンロード
大根の保存方法を一覧表にまとめました。印刷してみやすいところに貼っておくと、いつでも保存方法が確認できます。
ぜひ無料でダウンロードしてみて下さい!以下のページにて一覧をダウンロードできます。
農家がやっている大根を畑の土の中に埋める保存方法
農家の方が実際に行っている、大根を土の中に埋めて保存する方法をご紹介します。
家庭菜園などで大根を育てた場合や、大量に大根を譲ってもらった場合などは霜が降りる前に一旦全て収穫して葉の部分をギリギリまで切り落とします。(地域によって変動するため寒くなってきたと感じたら)
秋冬にスーパーなどで売られる大根の場合も、葉の部分をギリギリまで切り落としておきます。
畑に大根を埋めるための穴を掘ります。温かい気候で霜があまり降らない地域の場合は、大根が隠れる程度の深さでも大丈夫ですが、寒冷地などの場合は50cm~70cm程の穴を掘ります。
浅く掘った場合、霜などでせっかく埋めた大根がダメになってしまう事も考えられるので、しっかり土の中で寒い冬を越せるよう50cm~70cm位の深さの穴を用意する事をおすすめします。
堀った穴の中に大根を一本ずつ並べていきます。大根同士が触れないように、少し隙間をあけて数本並べます。
並びきらない場合は、並べた大根の上に土を被せて2段・3段と重ねていきます。
この時、出来るだけ収穫前と同じように立てて埋めるとより鮮度を保てますが、無理な場合は斜めに寝かせるように埋めます。
全て大根を穴の中に入れ終えたら、土を被せていきます。
大根が土から覗かないように、しっかりと土をかけていくようにします。
大根を埋めた事がわかるようにまた霜や水分の保持の為にも埋めた土の上に、わらや、むしろなどを置いて目印として活用するのもいいですね!
大根を畑の土の中に埋める保存方法はどれくらい持つ?
また秋冬に出回る大根も、同様の手順で土の中で保存する事ができるのでその場合は最低でも3か月以上は保存する事ができます。
土の中に埋めて保存するときの注意点
春先にスーパーなどで並ぶ春大根は土の中で保存する事には向いていません。
春大根は、冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしてください。
また、元々大根は畑の中で縦に育つ野菜のため、土の中で保存する時も縦にしてあげるとより鮮度を保つ事が出来ます。
縦で保存する事が難しい場合は、斜めに寝かせるなどして置いていきます。その場合も大根同士が触れてしまうと腐敗の原因となりますので、10cm程度隙間をあけて並べていきます。
土の中に埋めて保存すると味はどうなる?
土の中に保存する際に、穴が浅く霜が大根に付いてしまった場合や、土の中の温度が高く大根が腐ってしまったという場合以外は、大きな味の変化は収穫時と変わらない土の中での保存方法。
大根は元々冬野菜のため、寒さには比較的強い食材ですが、霜や暑さといった環境には弱い食材でもあります。
そのため適切な保存を行わないと、土の中とはいえ腐敗してしまいますがきちんと保存が出来ている場合は、採れたて同様シャキシャキとした食感もありとっても美味しいですよ!
まとめ
今回は農家の方達も実際に行っている、大根を土の中で保存する方法をご紹介させて頂きました。
雪国などでは古くから雪に埋めて春先まで保存していたと言われていますが、それと似た保存方法となります。
冬に収穫された大根は春や夏に出回る大根よりも、甘く瑞々しいと言われています。
必要な分だけ土の中から掘り出し、新鮮なまま食べられるなんてとっても贅沢で料理へのモチベーションも上がってきますよね!
土の中で保存する事で、収穫した時と変わらない鮮度・味を保つ事が出来ると言われていますので、是非試してみてくださいね。