一年を通して手に入りやすく、料理のレパートリーも多い事から常備菜としていつも冷蔵庫に置いてある王道野菜の人参ですが、そのまま保存を行うと一週間程度で変色したりしなびたりと、意外と傷むのが早いのが困りものですよね。
ですが、ちょっとした一手間を加えるだけで、劇的に人参を長持ちさせることが可能なのは皆さんご存じでしょうか?
人参の事なら、人参農家さんに聞け!ということで、今回は農家が教える人参の保存方法を詳しくご紹介します。
収穫した人参の長持ちする保存方法から保存期間、さらに家庭菜園で収穫した人参の保存方法などもご紹介します。
家庭菜園や畑などがない方でも保存できる方法も併せてご紹介しますので、是非参考にされてみてください。
人参保存方法の一覧PDFを無料ダウンロード
人参の保存方法を一覧表にまとめました。印刷してみやすいところに貼っておくと、いつでも保存方法が確認できます。
ぜひ無料でダウンロードしてみて下さい!以下のページにて一覧をダウンロードできます。
農家が教える人参の保存方法
人参を育てる専門でもある人参農家が実践している、鮮度を保ちながら長持ちさせる方法をまとめてご紹介します。
人参農家ということで、収穫したばかりの人参の保存方法を中心にご紹介しますので、ご自宅の環境などと併せて参考にされてみてください。
収穫した人参の保存方法
葉の部分はそのままにしてしまうと、人参の水分や栄養を葉が吸収してしまうため、収穫後はすぐに切り落とし根の部分とは別で保存を行うといいです。
土が付いている状態の人参は、水洗いをしてしまうと細かい傷跡からいたんでしまったりするほか、土が人参を乾燥から守ってくれたり土の中で育った時と同じような環境におくことで、人参にかかるストレスを軽減することができます。
収穫後の人参を保存する場合、空気などに直接触れて乾燥させないように、土が付いた状態のまま新聞紙などでしっかり包み、冬場であれば常温の冷暗所で立てて保存をすることができます。
冬場以外の季節の場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどに包んだあと冷蔵庫の野菜室で立てて保存を行います。
収穫した人参の保存方法などは、こちらの関連記事でもご紹介していますので、是非併せてチェックしてみてください。
家庭菜園した人参の保存方法
人参は土の中で育つ野菜の為、最もストレスをかけずに保存を行えるのは土の中となっています。
そのため収穫期を迎える晩秋から冬の間は、葉の部分を切り落としてから土の中にもう一度埋めておくことで春先まで鮮度を保ちながら保存を行えます。
人参の葉は先ほどもご紹介したように、そのままにしておくと人参の栄養分や水分を葉が吸収してしまう他、人参の内部にスが入ったりするため、保存をする場合は必ず一旦収穫したあとに切り落としておきましょう。
家庭菜園の畑に戻す場合も、元々付着していた土の部分は洗い流さず、そのまま土に戻して大丈夫です。
春先以降は収穫後に葉の部分を切り落としてから根の部分を水洗いし、水分をしっかりとふき取ってからキッチンペーパーや新聞紙などで包み冷蔵庫で保存をするか、適切な大きさにカットしてから冷凍庫でも保存ができます。
その後に使用する用途に併せて保存先を変える事で効率よく使い切ったり保存をすることができますので、収穫した時期の気温などに合わせて保存を行ってみてください。
家庭菜園で収穫した人参の詳しい保存方法などはこちらの記事でもご紹介していますので、併せてご覧ください。
農家が教える人参の保存期間
上記でもご紹介した土が付いたまま土の中で保存する方法がもっとも鮮度を保ちながら長期間にわたって保存することができますが、自宅に畑や家庭菜園がない場合は冬場であれば常温(冬場のみ)でも1か月程度は保存することができます。
冷蔵庫や冷凍保存は、通年を通して保存できる方法となっていますが、冷凍保存の場合は凍ったまま加熱をして食べた方が解凍後の食感の変化などが分かりにくくなるため、生で食べる事には適していません。
生でも食べれて、尚且つ食感の変化などは感じたくないという場合には、冷蔵庫で保存をするのが一番おススメとなっています。
冷凍庫で保存を行う場合、下ごしらえの時短になったり解凍せずそのまま調理に使えることから、煮物や炒め物など使い道をしっかり決めて保存しておくと、便利に使い切る事ができます。
まとめ
今回は人参農家の方が教える人参の保存方法についてご紹介させて頂きました。
常温や(冬場のみ)冷蔵庫・冷凍庫で保存を行う場合は、葉の部分を切り落としてから水洗いし、しっかりと水気を切ってから乾燥対策を施したうえで保存することで、保存期間をのばし鮮度もキープすることができます。
人参は水分や湿気や乾燥にも弱い食材のため、出来る限り収穫前の状態に近づけてあげることで長持ちをしてくれます。
今回ご紹介した関連記事にも、保存の際の注意点など詳しくご紹介していますので、そちらも是非参考にして頂いて、いつでも新鮮な人参を食べれるようにしてみてくださいね。